何年か前にイギリスを旅行した際、驚いたことがあります。

雨が降っても、傘をささずに歩いている人が大半なのです。

確かに、イギリスは日本に比べると降水量が少ない国です。
降るといえば、霧雨のような細い雨。

歩いている途中で雨がぱらぱらし始めると、早足で歩き始めたり、店の軒先で雨宿りしたり。
「傘を持ち歩く」という習慣がヨーロッパにはそもそもあまりないようですね。

逆にヨーロッパ人から見た場合、日本人は「無類の傘好き」民族。
来日して、日本の傘がとてもファッショナブルで種類も多く、しかも安価であることにびっくりする方が多いのだとか。
確かに、日本人にとって、「傘は服装の一部」です。
傘を買う際にはとにかくデザインにこだわりますし、傘売り場に行くと、色とりどりの傘が手ごろな値段で並んでいます。

そして、日本の「傘文化レベルの高さ」を証明しているのが……
「傘立て」のバリエーションの豊富さです。
海外ではおよそ見かけないものが、日本にはごく普通にあるのです。

例えば、公共施設に置いてある「鍵つきの傘立て」。
「日本は治安のいい国なのに、傘ごときに鍵をかけるなんて、よほど傘が大事なのだなぁ」
という印象を与えるそうです。
各家庭に傘立てがあるのも、非常に不思議な光景。
スーパーやデパートの入り口付近に置いてある「濡れた傘をガチャンと差し込むと、ビニール袋でコーティングされて出てくる機械」にいたっては、思わず写真に収めたくなるほど珍しいのだとか。

日本人は「やっぱり傘が好き!」なのかも知れませんね。

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